RADWIMPS STAFF DIARY

2009年08月27日

おしゃかしゃま



ワタナベです。


JACKつながりで、「おしゃかしゃま」のビデオのお話です。


前回書いた、永戸さんを連れて来たのが、監督の掛川康典さん。

「おしゃましゃま」「タユタ」「叫べ」と、3本のビデオの監督をやってくれました。


メンバーいわく、「ふたりとも、最高の変態。」(誉め言葉です。)


こだわり抜いて、またこだわって。

同じシーンの撮影を、何度でもやり直します。


「オッケー!今の良かった!この感じでもう一回行ってみよう!」


と、時を忘れて、楽しそうにしています。


あれ?「今の良かった!」って、言ったじゃん。

でも、「もう一回」やるんだ。みたいな。


とは言え、あまりに本人が楽しそうなので、笑顔に溢れた撮影現場でした。



「おしゃかしゃま」のみ、二人の連名監督作品となりました。


深夜に及んだ不眠不休の編集が終わり、どす黒い顔をして目を腫らしながらも、監督からひと言。


「ワタナベさん、監督名は、永戸君と連名にしてもらいたいんですよ。それで、表記なんですけどね。ぐふふ。正式名称を考えたんです。紙あります?」


書かれた文字は、「掛川康典 ・- 永戸鉄也」とありました。


「何か記号を入れたかったんですよね。中黒とハイフンだったら、どのテレビ局にもあるだろうから、いいかなと思って。」


「何て読んだらいいですか?」と聞こうかと思ったが、やめました。


読み方を考えるのに、とっても時間がかかるんじゃないかと、心配になったものだから。

読み方を発表したあとに「やっぱりこの読み方に変えたい。」って、言われたら困ると思ったものだから。


失礼しましたー。


そんな心配をとっさにしてしまうくらい、こだわり抜く人たちです。

子供のように無邪気でピュアなので、周囲も巻き込まれてワクワクしながら、作品は作られて行きました。


こだわる心。

ものを作る人には、大切な事ですね。


「神は、細部に宿る。」


「アルトコロニーの定理」も、細部の細部までこだわり抜かれた音になっています。


何度でも何度でも。

じっくりと、お楽しみ下さい。



ちなみに、「おしゃかしゃま」のビデオでは、洋次郎がインパクトのある帽子やスカートを履いていますが、自前です。


もうひとつ、ちなみに。

撮影中、セットチェンジをするので、2時間くらいの待ち時間が出来ました。


暇なもんだから、ネットでカメラを買ってしまいました。

買ったらすぐ使いたい、洋服買ったら着て帰りたい。そんな性格なので、翌日届く「お急ぎ便」でのお買い上げでした。


メンバーからは、「また買ったの?カメラ持ってたでしょう?買いすぎだよ、それー。」と笑われました。


まあ、そうなんだけど。

こちとら、ガキの頃からのオモチャ好きよお。


おかげで、プロモーションやツアーの良い思い出を記録できました。


あまり暑くない夏。

皆さんにも、良い思い出ができていますように。


それでは、また。


 

17:34 | Comments(207)

2009年08月21日

JACK


ワタナベです。


夏休み、いかがですか。

もう、学校が始まったところもあるみたいですね。


残った宿題の量を、始業までの日数で割って、1日に進まねばならない道の遠さに、諦めの境地に達しようとしている人も、いるかと思います。(俺もそうでした・・・。)


働いている方は、ゆっくり休めたでしょうか。


レコード会社の夏休みは、いつからいつまでと、特に決まっていません。

夏はライブも多いので、決めてしまうと、休めない人が大勢出てしまうからです。

それぞれ個人が、自分の休める時に夏休みを取るようになっています。


いつ休もうかなあと思っているうちに、毎年8月が終わってしまいます。

そんでもって「夏休み」を、9月や10月に取っています。


「RADWIMPS3」「RADWIMPS4」と来た、ジャケットの話。

どうせなら「アルトコロニーの定理」まで、続けさせて頂きますです。



ジャケ制作は、アルバムタイトルが決まってからなので、後半での作業となりました。


当然のように、「RADWIMPS5」となると思っていたので、会社の連絡などには「RADWIMPS5」、もしくは「R5」なんて、暗号名みたいに使っていました。


常にいい意味で、期待を裏切るRADWIMPS。

随分素敵なタイトルになったものです。


今年の1月に、レコーディングが終わる予定でした。

完成直後の打ち上げもそこそこに、プロモーションが始まり、リハーサルをやって、ツアーに突入するスケジュールでした。


ジャケットも急がれますが、最初に披露する「おしゃかしゃま」のビデオ制作も急がれていました。

アルバムタイトルが決まるのは、もう少し時間がかかるだろうと、先にビデオの打ち合わせから始めました。


そこで、コラージュ(いろいろなモノを貼り付けて、新たなモノを生み出す手法)のアイディアが出ます。

「おしゃかしゃま」はテンポの早い曲なので、次々と紙が破られて行って、最後に何かが組み立てられるのはどうかと。

これを受けて、コラージュの制作が始まります。


何度かの打ち合わせで、ビデオの方向が決まって来ました。


年内に、ジャケットのイメージを確認しておこう。と、昨年の12月27日。

メンバーがいるスタジオで、打ち合わせが行われました。


この時点では、発売されたデザインと、全く別のアイディアが検討されていました。

もうちょっと考えて、また集まろう。と、12月29日。


レコーディング作業は、連日明け方まで続き、最もハードな時期でした。


このくらいの時期に、「おしゃかしゃま」のビデオで使われるコラージュの原型が上がって来ます。

一同、「うわー!」と絶叫。

A4サイズにプリントされたコラージュは、大変なインパクトでした。


「これが、ジャケットじゃないの?」と、みんなが傾いて行きました。


ジャケットに使われるから、名前は「JACK」。

作ってくれたのは、アートディレクターの永戸鉄也さん。


完成間近の13曲を聴き、燃えに燃えてくれました。

「自分のキャリアを、代表するようなジャケットにしたい。」と、1曲ごとにイメージしたアートワークを作ってくれました。


時間がなくて、大変だったと思います。

ありがとうございました。


たまに、「JACK」のTシャツを着た人とすれ違うと、この頃の事も思い出します。


曲、グラフィック、映像。

多くの作品群が、大変な精度で作られ、全貌を現して行く。

嵐のようだったけど、ずううっとワクワクしていました。


特に何かモノを作れるわけではないので、「おおー!すげーー!」しか言ってなかったけど。

あれまあ、残念です。


それでも。

頭を上げて、胸を張って。レッツ・ラッド。


暑くなって来ました。

カラダに気をつけて、良い夏にして下さいね。


 

17:00 | Comments(197)

2009年08月12日

おかず。


ワタナベです。


前回のモモのお話、喜んでくれる方もいて良かったです。

まだ新たなニュースはありませんが、RADWIMPSの4人はみんな、元気で笑顔です。


なので前回の続き。


「RADWIMPS4〜おかずのごはん〜」のジャケットのお話です。

いろいろなおかずが、たくさん詰まったアルバム。そんな思いで、このサブタイトルは付けられたようです。


これを受けて、またまた打ち合わせが始まります。


前回と同じスタッフが、メンバーのもとに集結。

もちろんアイツも、「あ、セクシー、久しぶり!」と、メンバーに迎えられています。


あーだこーだと、話し合い。


「おかずのごはん」だから、ありえない状況で、ご飯を食べていたら面白いんじゃないか。


「車とバイクがすれ違う瞬間に、ご飯食べてるとか?」


とのアイディアに、「わはは。それしかないだろう。」となりました。


そのあとがまた大変。


どうやって撮影すんの?

何食べてるの?

どんな人が食べてるの?


などなど、あーでもないこーでもないが続きます。


「男性がバイクに乗り、すれ違う車の助手席から、女性が必死に手を伸ばして、おかずを差し出している。」


この写真のポイントは、うまくおかずをキャッチしようと、「これ以上できねえから、俺。」と言うくらいに、クチを開く男性の表情。


女性は「この人が、ぴったり!」とすぐ決まりましたが、最後まで難航したのは、男性を誰にするか。でした。


プロのモデルより、「いい顔をしている素人さん。」に頼んだほうが、味のある写真になる!

そうだ、そうだ!と、みんなで手分けして、大捜索網がひかれました。


数々の「いい顔」が、写メで送られてきます。

「イケメン」よりも、「いい顔」が優先されているので、とても素敵な、何と言うか「人間って、いいな。」的写真集を見ているようでした。


最終的に、スタッフの知り合いのバーテンダーさんが選ばれました。

(確か、テストで、大きくクチを開いた写真も、撮ってくれたような気がする。)

なんて、「いい顔」をしてるんだ。と、みんな大喜び。


写真はジャケットだけではなく、「春巻き」のツアートラックにも使われました。

DVD「生春巻き」のジャケットに、そのトラックが写っています。

あんなに大きく自分の顔が引き伸ばされたら、不思議な感じだろうなあ。


ご本人は、「友達に頼まれて、気軽に引き受けたけれど、こんな事になるとは思わなかった。」と語っているそうです。

電車に乗っていると、たまに、じーーーーっと見られる事があるそうです。


好きなアルバムのジャケに写っている人が、同じ電車に乗っていたら驚きますよね。

「あれ?あの人、どこかで見たことある。」と見ていたら、大きなアクビをして、「あ、ジャケの人だ!」と、わかるみたいな。


暑い夏、ジャケットに流れる風を感じながら、お楽しみください。


それでは、また。


 

15:13 | Comments(220)

2009年08月04日

モモ。


ワタナベです。


夏休みのせいか、泳ぎに行く少年とすれ違いました。

そしたら、泳いでいる犬の写真を思い出しました。


新たにファンになってくれた方々のために。昔の話で恐縮ですが。

3枚目の、アルバムジャケットの話です。


「RADWIMPS3~無人島に持っていき忘れた一枚~」


無人島に持っていく一枚。と言うと、おこがましいから、忘れてきちゃって後悔するアルバム。

そんなニュアンスで、このサブタイトルが付けられたようです。


ここからアイディアを膨らませて、あのジャケットは作られました。


犬の名は、モモと言います。


ジャケットでは、アタマにCDをのせています。

これが、「持っていき忘れた一枚」です。


凛々しいモモの表情は、「忘れていったCDを、無人島まで届けよう!今から行くぞ!」と言う、決意の現れなのです。


ブックレットの裏には、泳ぐモモが。

CDをはずすと、海に沈んで行くCDが。

ケース裏には、砂浜を駆け回るモモが、写っています。


途中、CDを落としちゃったりしたけど、なんとか無人島に着いて、飼い主に向かって元気に走っています!

と言った流れになりました。


撮影は、頭に付けたCDがすぐに倒れてしまったり、泳いでいるのを下から撮るために、カメラマンが何度も水に潜ったりと、笑い話を満載して終了しました。


この時、モモと格闘したカメラマンは、羽田誠と言います。

何故か「セクシー」と呼ばれ、自分の事も「羽田」と言わずに、「セクシー」と言います。


普通の男性だし、特に「セクシー」なわけでもないように思えるのですが・・・。

確か、師匠に付けられたとか、言ってたような気がする。


こちらも慣れて来ると、不思議な会話になってきます。


(電話が鳴って)


「はい、ワタナベです。」

「もしもし、セクシーですけど。」

「ああ、セクシー、どうしたの?」

「俺、今度、結婚するんすよ。」

「え!セクシー、結婚すんの?おめでとう!」


会社でこんな話をしてると、周囲の人たちは「またなんか変なことしてるよ、この人。」的な、ニヤニヤした表情で聞いています。


ちなみにセクシーのお兄さんは家具職人で、兄弟でほぼ同じ顔をしていますので、間違えないように注意して下さい。


セクシーが撮った、モモの写真。


こうやって書くと、とっても変な事をしているようですが。

名盤です。


暑い夏、涼しい写真を見ながら、お楽しみください。


それではまた。


 

12:56 | Comments(273)

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